長年使っていた電気ヒーターが、今年使おうと思って電気をつけると熱源部分だけに電気が通っていないという症状が出ました。
ですので、おそらく熱源部分へつながっている配線が、取れてしまっているような気がします。実際に、内部がどのようになっているか気になったので、解体してみることにします。
熱源ラインの配線がダメになっていた。
長年使っていた電気ヒーターは、このような縦長タイプの電気ヒーターです。去年までは通常通り使えていましたが、今年から使えなくなってしまいました。
しかし首振り機能などのところまでの電源は来ていることが確認できています。
熱源部分のところに電気がこず、赤くならずに温まらないといった症状なので、その部分に何らかの不具合が生じているんだなということが想像できます。
それでは少しずつ分解してみましょう。
この辺りが首振りするための部品の部分です、この部分のEリングを取らないと分解して配線の部分を見ることができないので、この部分もバラしていきます。
Eリングを外すときは専用の工具もありますが、今回はラジオペンチとマイナスドライバーを使って外すことにしました。(多少時間はかかりますがこの方法でも、私の場合は大抵の場合簡単に取ることができます。)
開けてみると、やはり熱源部分へつながっている配線が切れているのを確認できました。
写真中央にある二つの配線部分のうち、片方の配線が繋がっておらず、切れているのが確認できます。
左側の白い配線は、通常通り繋がっているように見えます。しかし、右側の配線が切れています。
切れてる配線の接続部分の中央付近に、白っぽくなっているのがあります。配線から出ていた金属をそこで接着させていたようですが、腐食してこのような白色の粉のようになっています。
おそらく空気中の水分などが入り込んで、経年劣化で金属がボロボロになり配線が切れてしまったのでしょう。
白い配線の部分の先端をニッパーでカットすると、しっかりとした新しい配線があります(写真下の方)。中の配線に関しては腐食していないようでした。
接続部分の中央付近に、白い粉が見えるのが分かると思います。
本来はここに配線が通っているはずですが、外れてしまっていますね。
それでは、反対側の部分も見てみましょう。
こちらも同様の現象で、配線が腐食して外れてしまっている様子が確認できます。
同じラインの熱源の配線なので、もしかしたら何らかの原因で大きな負荷がかかってしまったのかもしれません。大きな負荷がかかったことで、配線が傷むのが早くなったのかもしれないかなとも思いました。
まあどちらにしろ、水分がついたような腐食の感じもあるので、機械内部で熱がこもった後部屋が寒くなったりして結露し、その水分が原因で腐食したら可能性もあるなと考えました。
反対側の方が少しですが、腐食がが穏やかなようです。白く粉のように腐食している先に、細い電線が見えます。これが熱を発するための配線に繋がっているのでしょう。
右側のしっかりとくっついてる配線の方も、その先の部分に細い電線が見えています。
反対側の配線に関してはこのように真ん中に金属の配線が使いそうな感じで残っていたので、接着できるかなと思い挟んでみましたが、電気が通るにはちょっと難しそうでした。
一応配線をくっつけてみた状態で、電源をつけてみましたが上手く通電しませんでした。(反対側の方は配線を新しく切って、直接接続部分に密着させて試してみたという感じです)
当初はこういう基盤の部分の半田付けの配線が外れているのではないかなと思って考えていましたが、実際は違ったので修理するのが困難だなということで、今回は修理不能ということで捨てることにしました。
もし基盤部分の半田付けの部分の配線が外れているだけということであれば、はんだ付けして修理しようと思っていました。
配線部分の半田付けは、本体が倒れてしまったりした時など衝撃があると、外れてしまうこともあるのでそういった症状もあるかもしれないと考えてはいました。今回は、違ったようです。
ちなみに、もし通電すればこの部分が赤くなって熱を発する場所になります。
2箇所配線が今回腐食して外れてしまっていましたが、他の配線に関しては特別問題なさそうでした。
今回はこのようにバラしてみましたが、最終的には修理できないということですてました。分解してみてどのような症状で故障しているのかを考えてみることで一つ勉強になりました。